肌断食

 本当のスキンケアってなんだろう。



あらゆる化粧品を使いつくし、良いと思われる事はすべて試してみました。



行き着いた先は「肌断食」



皮膚の構造から考えればこれが答えなのは明白で早い段階で気が付いてはいるんです。



北里研究所がやたらに推している方法という認識だったので、北里法を2年半の間実践してみました。



一切の基礎化粧品を断ち、ノーメーク。シャンプーもボディーソープもだめだし、マスクもやテッシュも化学薬品がついているので使用してはいけない。あまりにつらいときはワセリンを。というかなり行き過ぎた方法です。



さすがに接客業ですのでシャンプーは使用しました。もともと石鹸シャンプーしか使わないのでこれはギリギリセーフかなと。



結果「肌断食」はどうなのかと言うと。



当然最初はサハラ砂漠状態。



改革は痛みを伴うものだと知っていても美容ラーにとっては悪夢のような日々でした。2年半経過したところで着地点がなんだかわからず、とりあえずひたすら「乾燥」に悩まされて終了しました。



40代のお肌には少々ハードだったのかもしれませんし、ちょうどお肌の老化を顕著に感じだす年ごろというのも関係しているのではないでしょうか。



皮膚は乾燥すれば自分で皮脂分泌を促し、自然に潤うものだというけれど、2年半行ってそうも感じられないときも多々あったというのが正直な感想。個人差はあると思うけれど。




肌断食は毎日過ごす「環境の問題」をクリアしなければ、ひたすら「乾燥」に悩まされることになります。



肌断食においてのエピソードが総じて



「70代の方のお肌があまりにきれいで訊ねたところ何もしていない。」というようなもの。



ここに少々疑問があります。



果たしてその年代の方が、毎日電車に乗ってオフィスで一日中パソコンに向かい、残業で帰りが遅くなり、ろくな栄養分も取っていない。休日は友人達と屋外で日光をバンバン浴びながらバーベキュー。なんていう20代から30代のような生活をしているはずがないんです。



おそらく睡眠も十分にとれ、働いていないことがほとんどではないでしょうか。



オフィス環境はお肌の状態に影響は大きいと考えます。



冷暖房の調整や、湿度の調整はできない場合がほとんどだと思います。これは当然、毎日過ごす環境ですのでお肌にかなりの影響があることが考えられます。



睡眠や栄養状態、社会的ストレスも。



このあたりを考慮すると肌断食はなかなか難しい。というか非常に困難。下手をすれば肌状態を悪くする可能性もすごくハイリスクな美容法だと考えます。



しかし、リモートワークとマスク生活が続いているここ1年くらいが一番肌断食に適した時期だったのかもしれません。今からトライする方は今こそかもしれません。夏頃にはマスク生活ともおさらばの可能性だって考えられなくもないのですから。始めるなら今すぐに。



ちなみに私は日焼け止めを塗らないので通年マスク&日傘生活です。このあたりの「なぜ日焼け止めを塗らないか」のお話も別の機会に。



「肌断食」まで到達するとその後いったい何を使えばいいのかわからなくなるというのが大きな問題かもしれません。



肌断食後はとりあえず「皮膚科」で売ってある、誰が使っても問題のないようなものをしばらく使用しました。



ここからまるで抑えていた美容熱が噴火するように、2年間の「レーザ治療」通いが始まるのです。



続く。

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