商品価値

 化粧品の価格の差はほとんどが広告費。



販売価格を決定するうえで必要な手段は原価計算。



原価計算はその他にも正確な利益を把握するために必要不可欠。



しかし、そもそも「物の価値は何で決まるか」といえば。



「それを作るためにかかった労働量などの客観的な基準で決まるのではなく、人それぞれの主観で決まる」ということ。



と経済学者メンガーは説いています。



となると、商品を販売するにあたって、人々の主観をどれだけ広告で揺さぶれるかがその化粧品の価値を上げると考えると、いったいどの化粧品がすばらしい商品なのかわかりかねます。



若かりし頃友達の彼氏をみて「もっと他をあたればいいのに。」と思ったことがあります。



でも、当時の友人はぞっこんのご様子。



私からすれば話はつまんないし、食べ方は汚いし、そもそもこの顔が遺伝しちゃって後悔しない。と聞きたいところ。



というように人それぞれ価値基準は大きく違う例としてわかりやすい話かと。



友人は今はその彼とではなく、イケメンと幸せな結婚生活を送っています。



価値基準がどこかしらで変化したのかもしれません。



商品ではなく人間の話になってしまいましたが、人間だって買い手市場、売り手市場というのが存在していますから。



化粧品における価値基準を左右するのは



「どのような効果をもたらすのか」は当然の基準とし



「誰が作ったのか」「どこのメーカーが作ったのか」「誰が推しているのか」くらいでしょうか。



この誰がだけで物の価値基準は大きく変わるから不思議なものです。



商品名に「ドクター」を入れた価値基準アップ商品にずるさを感じるのは私だけでしょうか。



本でもよく海外の医師の名前でダイエット本なんか売り出されていますが、非常に売れ行きは良さそう。



私に名前を貸してくれる奇特なドクターがいたらなんでも言う事を聞きますのでご一報下さい(笑)



現代は地球が私たちに与えてくれた共有財産である水や自然すら、なにかしらのよさげな名前を付けて価値基準を上げ有料にしています。



非常に悲しいことです。



人間も肩書などでお互いをステイタス判断し、カースト的なものがなんとなく存在していたり。相手のステイタスで結婚相手を選んだり。



と言っている私も「大学ではサルの研究をしていた」なんて言われれば、ほいほいついて行ってしまうと思います(笑)



と、このように私たち人間は「これは価値のあるものだ。」と判断すれば1円で制作したと知っていても、その商品を10万円で購入することもあります。



消費者もそんなにバカではないので企業の販売戦略も承知で購入していると思うんですよねぇ。



私は基本話題のものを購入する際は



「そんなに言うんであれば、何もなかったなんてゆるしませんからね。」と思いながら購入していますけどね(笑)

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